ゴルフニッカボッカーズとは?

歴史的スタイルのゴルフニッカボッカーズパンツ

ニッカボッカーズとは、ひざ下までの丈で裾をバンドで締めるスタイルのパンツです。もともとは1600年代にニューヨークへ移住したドイツ系移民が着用していたニーパンツがルーツです。彼らは、有名なドイツ人一家の名前をもじって「ニッカボッカーズ」と呼ばれるようになり、やがてその独特なパンツのスタイルも「ニッカボッカーズ」と呼ばれるようになりました。さらに略されて「ニッカーズ」という呼び名が広まりました。

ニッカボッカーズスタイルのユニフォームを着たニューヨーク・ヤンキースの選手たち(20世紀初頭)

19世紀後半には、イギリスの紳士たちの間でこのパンツスタイルが流行し、20世紀初頭にはアメリカの少年やスポーツマンたちの間でも人気を博しました。15〜18世紀にかけて男性の正装とされていた「ブリーチズ」に似ており、ひざで締める構造が共通しています。

通常はウールやコーデュロイなどの丈夫な生地で作られ、ジャケットと合わせた「ニッカースーツ」として着用されたり、初期の野球選手がユニフォームとして使用したこともありました。1930年代以降には徐々に姿を消しましたが、現代でも芸術的・ヴィンテージ感覚のファッションとして、またクラシックなスポーツウェアとして見かけることがあります。

ニッカボッカーズを着てヒッコリーゴルフバッグを担ぎ、地平線を歩く男性

特にイギリスなど雨の多い地域では、長ズボンが濡れて不便なため、屋外作業やスポーツの際にはひざ丈のパンツが好まれました。ひざ下を保護するために、ウールのハイソックスや、革やキャンバス生地で作られた「パターズ」と呼ばれるゲートルを着用するスタイルも一般的でした。

プラス・フォーとは?ニッカボッカーズの進化形スタイルについてはこちらをご覧ください。

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